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 FWDによる舗装の支持力評価法について

作成年度 1988年度
論文名 FWDによる舗装の支持力評価法について
論文名(和訳)
論文副題 昭和63年度(道-6)
発表会 昭和63年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和63年度技術研究発表会
発表年月日 1989/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
五十嵐光徳
杉岡博史
水島達朗
抄録
社会資本として膨大な量になっている道路舗装を合理的、効率的に維持管理してゆくためには、舗装がどの程度損傷しているのか、どの程度の耐久性を有しているのか、そしてあと何年もつのかということについて診断、評価し、あわせて道路管理者と道路利用者の総費用など経済評価を考慮した上で、補修の時期や工法を選定するという手法が必要である。この診断評価のために必要なデータを収集しデータバンクとして整備していかなければならない。現在日本で運用されている舗装のデータバンクでは舗装の損傷程度を評価する指標として、ひびわれ率、わだち掘れ量、縦断凹凸量の3つのデータから算出されるMCI(維持管理指数)を用いているが、これは主に路面性状について評価しているものであり支持力に関する要素は含まれていない。舗装表面の亀甲状のひびわれが交通荷重による疲労によって生じること、わだち掘れや縦断凹凸の発生が一部には路床路盤の支持力不足に起因すること、さらに舗装は本来、ある一定の大きさの交通荷重を、ある一定の期間著しい破損がないよう支持し繰り返し通行させる能力をもっていなければならないことなどから考えると支持力に関する項目は舗装を評価する上において非常に重要である。舗装の支持力を評価する場合、時間、費用、労力の面から考えると破壊試験よりは非破壊試験のほうが有効である。非破壊試験ではたわみ量やたわみ形状を測定しているものが多く、たわみ測定装置としては操作性、機動性、測定精度、載荷能力などが検討された結果、フォーリング・ウエイト・デフレクトメータ(FWD)が最適な機種とされている。北海道においては既に北海道工業大学に導入され各種舗装で多くの試験が行なわれている。本文では、同大学所有のFWDを用い、国道で得られたたわみデータと層構造解析を結び付けることによってアスファルト層の疲労から舗装の耐久性評価を行う手法について報告する。
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