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 砂マウンド混成堤に関する調査研究(継続)

作成年度 1988年度
論文名 砂マウンド混成堤に関する調査研究(継続)
論文名(和訳)
論文副題 昭和63年度(指-5)
発表会 昭和63年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和63年度技術研究発表会
発表年月日 1989/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
抄録
比較的水深の大きい海域における混成防波堤の経済的な設計法の一つとして、施工費の主要部分を占める捨石基礎を一部、安価な余剰浚渫砂と置き換える方法が考えられる。本研究では、これらの構造形式を砂マウンド混成堤と称し、昭和61年度より本格的な調査、研究を行ってきている。砂マウンド混成堤の実用化にあたっては技術的課題があげられる。これらの課題を解決していくため、苫小牧東港を現地実証実験の場として、昭和61年11月~62年10月まで、試験堤2函分の施工を行い、現在、継続調査中である。また、開発土木研究所では同じく昭和61年度よりこの試験堤断面の決定のための基礎実験を含めて水理模型実験を担当している。水理模型実験は、大きく2項目に分けられる。一つは、砂マウンド法面が一種の急勾配斜面であることから衝撃砕波圧発生の可能性に対する検討であり、もう一つは波や流れに対する砂マウンドの洗掘に対する安定性の検討である。昭和62年度末までに得られた砂マウンド混成堤実証実験および水理模型実験結果を総合すると砂マウンド工法は、今後洗掘など中長期的に検討を続けていく必要がある課題もあるが、大水深防波堤の新型式の一つとして技術的には実用化できる可能性があるという中間報告が得られている。本報告は、このような状況を踏まえて、より凡用性のある砂マウンド堤の設計法を確立することを目的に種々の条件下における砂マウンド堤の波圧および洗掘特性を水理模型実験により検討した結果をとりまとめたものである。したがって、現地実証実験の継続調査結果については、苫小牧港湾建設事務所からの本発表会への報文を参照していただきたい。本年度はこれまでの規則波を中心とした波圧および洗掘実験を一歩推し進めて、より現実の波に近い不規則波による実験を行った。実験は波圧、洗掘実験共に断面実験であり、検討の主眼は以下のとおりである。<波圧>① 不規則波による砂マウンド断面の違いと衝撃波圧発生特性② 砂マウンドの洗掘に伴う作用波圧の変化<洗掘>① 規則波実験(既存)と不規則波実験との砂マウンド法面の洗掘特性の違い② 堤体反射率の違いによる砂マウンド洗掘特性以下、1章、2章で波圧実験、3章、4章で洗掘実験について述べることとする。
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