国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 融雪期の洪水予測について

作成年度 1981年度
論文名 融雪期の洪水予測について
論文名(和訳)
論文副題 昭和55年度(D-15)
発表会 昭和55年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和55年度技術研究発表会
発表年月日 1981/10/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
品川守
木村武雄
解田哲雄
抄録
年間総流出量の45%を占める融雪流出は、積雪地帯に位置する北海道の水資源・洪水対策を考える場合不可欠の問題である。しかし、気象現象・積雪分布・地形など多くの要因が複雑に関連する現象であるため、長年月にわたる調査、多方面からのアプローチにもかかわらず未解決の問題を抱えており、融雪期の洪水予測もそのひとつである。石狩川においては、明治4年、41年の豊平川、大正8年、11年、昭和元年、6年、8年の中・下流部全域、昭和25年の雨竜川など融雪洪水によって大きな被害を蒙ってきた。近年、河川改修の進捗によって融雪期の洪水被害は激減したものの融雪による流量増大時に降雨が重なった場合、今後も警戒を要する出水の発生が予想される。洪水予報業務を実施するには1時間間隔程度のいわゆる時間予測が必要となるが、既存の手法は、解析的すぎたり、データの予測に専門的知識や経験を要したり、あるいは基礎調査に多大な労力と時間を要するなど短期間の予測を現業的に短時間で実施するにはなじまない。一方、融雪流出は、いわゆる夏水に比べその流出変化が緩慢である所から融雪量算出に用いる基礎データの精度上の問題は、流出計算モデル定数のリアルタイム更新によってある程度解決できるものと考えられる。本文は、予報業務の一環である洪水予測への適用を目的として、それにかなう観測が現在可能で、かつ融雪期の流出に影響の大きい因子である気温・降水量など限られたデータを入力系とする簡易予測手法の適合性について報告するものである。
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