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 石狩湾新港北防波堤沈下調査及その対策

作成年度 1981年度
論文名 石狩湾新港北防波堤沈下調査及その対策
論文名(和訳)
論文副題 昭和55年度(F-15)
発表会 昭和55年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和55年度技術研究発表会
発表年月日 1981/10/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
栗田悟
抄録
北防波堤は石狩湾新港の主防波堤として、昭和53年度から着手して、現在迄ほぼ1㎞程度完成している。地質は、細砂とシルトの互層で、-20m付近から、4~5mのシルト層、-30m付近より3m程度のシルト層が細砂の間にみられる。その為この地質に対応できる構造として、円形すべりを考慮した盛石構造になっている。北防波堤は、施工当初より、予測を上まわる大きな沈下が観測されその対応にせまられた。昭和53年は、沈下及び円形すべり対策上から、変化動向の把握を待つ事とし、昭和54、55年は土質データより沈下量を当初に推定し、沈下分を余盛として捨石厚を増して施工した。防波堤の沈下において一般的には、上部パラペットの高さで調整を計るが、当港では、構造が円形すべりによって決定されているためパラペットを上げる事による波力の増加、余盛を行う事による捨石厚の増加で円形すべりに対する捨石内部摩擦角の寄与等を考えて、余盛方式で対処している。2項では、沈下に関しての調査の内容を、土質調査と沈下量測定に分けて述べる。3項では、実測データからの防波堤の沈下の傾向をし、土質との関連を考察する。次に沈下についての対策の経過概要を説明し、簡単に防波堤の沈下機構と余盛厚の決定方法を述べる。さらに沈下機構を解明する手段として、沈下量の測定法として、沈下計、沈下板の施工実績について紹介する。4項では、今後の沈下観測体制と方法、沈下への対処の仕方について若干の提案を行う。
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