国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 札幌新道の工事報告-全線供用を来年度に控えて-

作成年度 1981年度
論文名 札幌新道の工事報告-全線供用を来年度に控えて-
論文名(和訳)
論文副題 昭和55年度(B-7)
発表会 昭和55年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和55年度技術研究発表会
発表年月日 1981/10/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
菊川滋
西本藤彦
井上源
抄録
札幌市における道路の現状をみると急激な人口増加とモータリゼーションの波をかぶって市内の交通需要が増加しているにもかかわらず、ほとんどの幹線道路は旧来の道路を引きついだにすぎず、しかも市街地を貫いているため域内交通と通過交通が錯綜し、交通混雑等多くの問題を惹起している。こうした札幌市における一点集中型の交通を改善し、従来市街地中心部を貫通していた通過交通を迂回させるためには、まず市街地への交通を分散流入させるバイパスの整備が必要である。またバイパスの整備は、交通の円滑化だけでなく、通過交通の分離により市街地の都市機能を回復しコミュニティとしての生活環境をも改善するほか流通センターや工業団地等新たな沿道指向型の土地利用の可能性を生みだす等地域の経済社会に多面的なインパクトを与える。札幌新道は、こういった多面的な効果を持つ大規模バイパスとして昭和43年都市計画決定された。そして、昭和44年以来、10余年の歳月と500億円に達する事業費を投入し昭和56年度には全線の供用を開始する予定である。ここでは、札幌新道建設事業を主に技術的な視点から総合的に振り返り、特に軟弱地盤地帯で採用した改良工事、高架橋梁工事、そして市街地における建設工事に特有な種々の問題について報告する。
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