国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 ワイオミングの吹雪とその対策

作成年度 1981年度
論文名 ワイオミングの吹雪とその対策
論文名(和訳)
論文副題 昭和55年度(B-27)
発表会 昭和55年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和55年度技術研究発表会
発表年月日 1981/10/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
竹内政夫
抄録
吹雪、地吹雪において、飛雪は飛砂や河川の土砂と同じように、雪面での転動、跳躍、浮遊の三つの形で運動している。吹雪量として寄与するのは、主に跳躍と浮遊であるが、跳躍はピンポン球のように雪面を跳びはねながら、浮遊は一旦舞上りそのまま着地せずに風に乗って運ばれる。低い地吹雪は、跳躍だけの状態で、跳躍と浮遊が同時に見られる場合の高い地吹雪と区別している。一般に風速が増すにつれて、低い地吹雪から浮遊を伴った高い地吹雪に発達する。北海道で飛雪濃度の垂直分布を測定すると、7~9㎝の高さ以上に跳躍、それ以上では浮遊の層がありはっきり区別出来る。しかし、南極でBudd他が得た結果からは、このような高さによる区別は見られず、1㎜の高さまで浮遊の層が達していると考えている。これは、北海道では吹雪の吹走距離が短いため、吹雪が雪面近くまで発達しきっていないためと考えていた。しかし。Budd他の測定は、雪面近くの測点が少ないこともあり、雪面近くの飛雪垂直分布の測定は、飛雪輸送機構の研究や吹雪量の計算に重要なので、吹走距離の十分長い合衆国ワイオミング州において、吹雪の飛雪濃度の垂直分布の測定を行った。また、ニューヨークとカリフォルニアを結ぶインターステートハイウェー80号のララミーとウォルコット間の防雪工法を調査した。アメリカの防雪工法は、これまであまり紹介されたこともなく、北海道の吹雪対策に種々参考になる点も多いと思われるので紹介する。
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