国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 透水性基盤上のフィルダムの浸透流について

作成年度 1985年度
論文名 透水性基盤上のフィルダムの浸透流について
論文名(和訳)
論文副題 昭和59年度(E-14)
発表会 昭和59年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和59年度技術研究発表会
発表年月日 1985/09/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
小松淳一
岸洋一
抄録
透水性基盤上にダムを建設する場合、基盤上の浸透漏水を抑制する方法の一つとして、不透水ブランケット工法が用いられる。この工法は完全止水工法などのように浸透流を強制的に遮断するのではなく、堤体上流部に不透水性材料を敷きならし、これを堤体の不透水部と統合させることにより浸透路長を延長し、漏水量の減少を図ると同時に、基盤内の動水勾配の変化を小さくし、基盤内に安定した浸透を生じせしめるものである。この工法の主な利点としては、基盤を必ずしも掘削する必要がなく、基盤面での転圧によって容易に施工できること、ダムサイトでブランケット材料としての不透水性材料が得やすい場合には、完全止水壁を設ける場合に比べて経済的であることなどがあげられる。従来、これらのブランケット工法では、Bennettが提案した等厚及び放物線形ブランケットの設計式などにより設計されている。Bennettの提案した設計式は、一般に最も簡便で、計算上の仮定も簡単であり、その計算精度も実際のブランケットによる効果からみるにかなり良いものと考えられる。本報では、Bennettが提案した設計式から等圧ブランケット(以下単にブランケットと書く)を設計し、また同時に有限要素法(F.E.M)による二次元定常浸透流解析(プログラム名SEE-PAGE)も行い、これら両者の結果の比較等を通じてブランケットが浸透流に及ぼす影響およびその効果について検討した。さらに本報ではブランケット工法を併用した場合についても若干解析を行い、その考察結果を述べる。
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