国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 石狩川の総合的な治水対策

作成年度 1985年度
論文名 石狩川の総合的な治水対策
論文名(和訳)
論文副題 昭和59年度(D-5)
発表会 昭和59年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和59年度技術研究発表会
発表年月日 1985/09/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
柳屋圭吾
平野道夫
渡辺康玄
抄録
石狩川流域においては、明治43年以来河川改修が続けられ、現在は、堤防も一応連続する等、治水安全度は向上してきている。しかし、石狩川流域は、流域人口約270万入と全道のほぼ、半分を占め、最近の入口の上昇率も10%程度と全道平均の約2倍となっており、特に、札幌市、千歳市、苫小牧市を軸とする道央総合環境圏は、産業、経済、文化の中心となっている。したがって、当流域の発展に伴い、森林の開発、氾濫域内の資産の増大、情報の集積が著しくなり、洪水流出の増大、氾濫被害の増大等、治水安全度は相対的に低くなる傾向にある。この様な、土地利用形態の変化に起因する新たな治水問題に対しては、従来の河道改修を中心とする冶水対策のみでなく、田面貯留、森林の保全、低地地域の開発の抑制、内水排除規制、防災道路等の流域の住民、機関等と一体となった流域治水対策の実施、すなわち、総合的な治水対策が必要である。本論文は、石狩川流域を対象に、総合的な治水対策について検討考察を加え、石狩川の今後の治水計画のあり方について考えるものである。
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