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 石狩川上流に河道維持に関する研究(第3報)

作成年度 1985年度
論文名 石狩川上流に河道維持に関する研究(第3報)
論文名(和訳)
論文副題 昭和59年度(D-16)
発表会 昭和59年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和59年度技術研究発表会
発表年月日 1985/09/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
田倉利浩
神山輝夫
佐々木猛
抄録
大雪山山系石狩岳に源を発する石狩川は、流路延長約268km、流域面積14,330㎞であり、本道総面積の20%を占めるその流域には、260万人(全遂人口の47%)もの人が生活する日本最大級の河川である。その上流部・北海這の穀倉地帯である上川盆地において忠別川、牛奉別川、美瑛川などの三大支川と合流する。これら四大河川の合流地点に中心市街地を形成し発展した旭川市にとって、川は人々の生活に欠くことのできない大きな役割を果している。しかし、これらの河川は、いずれも河床勾配1/100~1/300の急流河川であり、内部には砂礫堆の形成が進んでいる。これら扇状地河道は一般に水深は浅く、川幅が広く流れは綱状流を形成する。また河道変遷は激しく、大きな洪水時には河道が移動し、水衝部では側方侵食が激化し河岸欠壊から堤防欠壊といたる場合もあるので河道計画にあたっては十分に注意をする必要がある。現在我々は、洪水流のスムーズな流下をはかる河道の平面形・縦断形・横断形の計画、効果的な護岸工の配置及び流れや土砂の流下に対する阻害を最小限におさえ、かつ河床・河道の変化にも十分対応しうる河道構造物の設置などに心がけ治水事業を実施している。また、河川流域の開発と都市化によるオープンスペースの減少及び公園緑地の絶対量不足などにより、河川空間において防災空間の確保、自然的環境保全及びレクリエーション空間の確保など河川のもつ環境機能が地域社会の中できわめて重要視されている今、本来河川のもつ特性だけではなく、我々が河川に掘削、護岸工、河道構造物など人工的な変化を加えたことによる河川の変化特性を十分に把握した、河道の安全性の確保が重要な課題となっている。本報告では、昨年に引き続き忠別川で行なわれた現地調査をもとに、河道及び河道構造物周辺の洗掘についての経年変化を報告するとともに、石狩川上流の引き込み護岸施工箇所で行なわれた洗掘謂査について報告し、考察するものである
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