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 北海道オホーツク海沿岸部における海氷調査結果とその分析

作成年度 2002年度
論文名 北海道オホーツク海沿岸部における海氷調査結果とその分析
論文名(和訳)
論文副題 平成14年度(港-4)
発表会 平成14年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成14年度技術研究発表会
発表年月日 2003/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
木岡信治
本間大輔
山本泰司
抄録
北海道オホーツク海は海氷の南限海域として知られており、高緯度海域で発生した海氷が毎年1月から3月にかけて北海道に来襲する。氷海域における沖合・沿岸構造物、パイプライン等の海底・埋設構造物の設計・建造、それに船舶輸送等においては、海氷との相互作用を十分に考慮しなければならない。また、サハリン北東部の大陸棚の石油・天然ガス開発が進んでいるのは承知のとおりであるが、この海域において万一油流出事故が発生した場合には、海流に沿って汚染領域が南下し、北海道オホーツク海沿岸域まで到達することが考えられる。特に冬期の油流出事故の際における海氷底面下での油拡散・漂流挙動予測および流出油の効率的な回収方法の確立が急がれている。しかし、この海域において海氷の現地観測を行った例は極めて少なく、上記の技術課題に必要な氷象情報が乏しいことから、当研究室は2000年より紋別沖においてIPS(Ice Profiling Sonar)を用いた海氷観測を開始している[Hayaka,wa,et.al;2001]。さらに2001年にはADCP(Acoustic Doppler Current Profiler)を加えた調査を実施し、おもに海氷の移動特性、喫水深分布とそのプロファイルデータ(底面形状)に関して調査し、その結果の一部についてはすでに報告した[Sakikawa,et.al,2002;Yamamoto,et.al;2002]。またサハリン北東部において同様の計測器(IPSおよびADCP)を用いた海氷調査が実施されている[Birch,et.al;1999]。なお、これらの計測器の原理と調査方法については、Sakikawa,et.al.(2002)、Belliveau,et.al.(1989)、Birch,et.al.(1999)に詳しく述べられている。本研究では、2001年に取得したデータのうち、主に、海氷の喫水深あるいはマクロスケールな海氷の底面形状に関する分析を実施した。またその応用上、上記の技術課題に対応するために必要な、海氷の喫水深、底面形状のシミュレーション手法について検討した。
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