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 冬期施工によるSGM軽量土の強度特性

作成年度 2002年度
論文名 冬期施工によるSGM軽量土の強度特性
論文名(和訳)
論文副題 平成14年度(港-25)
発表会 平成14年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成14年度技術研究発表会
発表年月日 2003/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
斉藤真樹
田中一章
伊藤浩二
抄録
SGM軽量土とは、液性限界以上に調整しスラリー化させた浚渫土あるいは、建設発生土等の原料土に、固化材及び軽量化材を添加・混合して、埋立や裏込材等に使用し、土圧低減や液状化防止として用いる地盤材料である。SGMとはスーパージオマテリアル(、Super Geo Material)の略で、軽量性(もしくは重量性)、安全性(無害性)リサイクル性などの付加価値を有する港湾・空港での新地盤材料の総称で、特に軽量で安定した材料をSGM軽量土と定義している。今回、厚岸漁港湖北地区-5.0m岸壁補修工事に、SGM軽量土を土圧低減のために用いた。補修工事は本岸壁を利用する漁期を避けた、冬期(12月~3月)に行う必要があった。全国的にSGM軽量土を使用した施工実績は多々あるが、冬期の施工(特に2月の厳寒期)に関しては、その実績は少ない。低温条件下では、固化材によるSGM軽量土の強度増進が著しく緩慢となるため、SGM軽量土の評価を誤る可能性がある。たとえば、平澤らは石狩湾新港の砂質土を想定して低温条件下での室内配合試験を行い、①混練温度が0℃以下になるとフロー値が低下する②養生温度が低いほど一軸圧縮強度が低下する、としているが粘性土での結果については示していない。今後、北海道における通年施工を考えた場合、粘性土を使用したSGM軽量土の低温条件下での品質特性を明らかにする必要がある。本報告は、平成13年度に実施した室内配合試験と現場打設によって得られた一軸圧縮強度を中心に、SGM軽量土の低温条件下での適応性について報告する。
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