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 ケーソン中詰材としてのホタテ貝殻の有効性について

作成年度 2002年度
論文名 ケーソン中詰材としてのホタテ貝殻の有効性について
論文名(和訳)
論文副題 平成14年度(港-28)
発表会 平成14年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成14年度技術研究発表会
発表年月日 2003/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
佐藤朱美
伊藤敏朗
森信幸
抄録
ホタテ貝の養殖事業は、昭和40年代後半から北海道において盛んになり、北海道の水産業の中で重要な位置を占めるようになった。ホタテ貝の生産量は、平成12年度において全国で約51万tあり、そのうち北海道は40万tでシェア率80%弱である(資料:農林水産省「漁業・養殖業生産統計」)。ホタテ貝を部位別に分割すると、貝殻52%、貝柱13%、生殖巣10%、外套膜10%、中腸腺(ウロ)5%、その他10%である。従って、最大の廃棄物は貝殻で約20万tと推定される。ホタテ貝殻の利用状況は、水産加工場からボイルしたホタテの貝殻をカキの養殖用着生床や粉砕などの物理的処理後、炭酸カルシウムとして土壌改良材や石炭の脱硫剤などいくつかの再利用がなされてきた。しかし、その量は十分とは言い難く、排出されるホタテ貝殻の約半分は埋立処理されている。近年、埋立地の不足から、民間処理業者による処理・処分へと移行せざるを得ない状況にある。しかし、1tあたり数万円かかる処理費を、ホタテ生産者および水産加工業者が捻出するのは困難な状況であり、ホタテ貝殻の利用拡大が必要である。そこで本試験では、ホタテ貝殻の有効利用を図るため、全道港湾・漁港におけるケーソン中詰砂量が年間30万m3(平成11年度工事記録)以上であることに注目し、ケーソン中詰材料としての適用可能性について検討したものである。
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