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 消波ブロック被覆堤の設計法に関する研究(第4報)

作成年度 1985年度
論文名 消波ブロック被覆堤の設計法に関する研究(第4報)
論文名(和訳)
論文副題 昭和59年度(G-1)
発表会 昭和59年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和59年度技術研究発表会
発表年月日 1985/09/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
井元忠博
林忠志
岸哲也
梅沢一之
抄録
消波ブロック被覆堤は、前面のブロック部で波を強制的に砕波させ、波の持つエネルギーを減少させるという機構に期待している。しかしながら、ブロック部の構造がランダムなためにそこに生ずる水理現象は複雑で、設計にあたっても未解決な事項が少なからずある。本研究は水理模型実験・既往文献調査・現地調査などによって、施工上の問題も含めた消波ブロック被覆堤の諸問題について検討を加えるものである。消波ブロック被覆堤における消波ブロックの所要重量は、傾斜堤の表層被覆ブロックの安定実験から提案されたハドソン式を用いることによって算出されている。また、吸い出し防止ブロック及びマウンド捨石については「被覆材の下の捨石及びフロックの必要重量は、被覆材重量の約1/20以上とし、その下の石の重量はさらにその約1/20以上とする)」と言う基準に従っている。北海道開発局では吸い出し防止ブロックについては上述の「被覆材重量の約1/20以上」の基準に従っているが、マウンド捨石としては被覆材重量に関係なく30~300kgの中割石を用いている。港湾構造物の建設にあたって重要なウェイトを占める基礎捨石については、最大の支持力を得る為に適正な重量別の構成比率基準及び捨石の重量別の安定性などについて検討する必要があると思われる。しかしながら重量別構成に関しては、採石場等によりその比率が異なるため基準値の確立は難しく、また基準設定によって経済的な問題も生ずると思われることから、本報では重量別の安定性についてのみ検討を加えることとした。なお、基礎捨石の重量分布に関しては文献に実態調査結果が示されている。本報告では消波ブロック被覆堤が完成するまでを4段階に分け、マウンド捨石の挙動・吸い出し防止ブロックの大ききの違いによる堤体に作用する波圧などに関する水理模型実験を行い、重量別による捨石の安定性の検討、吸い出し防止ブロックの大きさの違いによる機能の検討を行ったものである。
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