国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 水質分析共同試験について(第3報)-重金属の分析精度-

作成年度 1982年度
論文名 水質分析共同試験について(第3報)-重金属の分析精度-
論文名(和訳)
論文副題 昭和56年度(D-28)
発表会 昭和56年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和56年度技術研究発表会
発表年月日 1982/10/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
玉川尊
伊藤洋二
抄録
開発局では、"河川に為ける流水の正常な機能を維持する。"という目的から、道内の直轄河川について「水質」という立場から河川の管理を行っている。具体的には、道内一級河川13水系を対象とした65地点における公共用水域での水質汚濁に係る環境基準の達成状況の調査、監視をはじめとしてダム・湖沼等の水質調査などがあげられる。現在、これらの調査は、水質測定計画にもとういて民間の分析機関に委託して実施しているのが実情である。その委託機関より報告される水質測定結果は、毎年、建設省を通じて「河川水質年表」、「水質年鑑」あるいは「環境白書」として一般に公表されるため委託機関によって分析されたデータは充分信頼性のおける数値であることが常に要求される。云い変えれば、委託者である河川管理者が、水質に係る充分な知識と技術をもち、報告される測定データの適性と精度を常にチエックしておく必要性が不可欠となる。従って、土木試験所においては、これら分析機関の調査項目の把握はもとより、分析内容の管理、データ等のチエックを業務の一部として実施している。具体的には、測定成果表の管理、データおよび計算書のチエックをはじめ、直接、各分析所が実施する試料の一部を分取し、同時分析するクロスチエック試験によって委託機関の試験操作の適性化を促すとともに、ある一定の項目を取り上げその項目の同一試料による共同分析を行い、分析操作、手法等の確認や精度などを解折して種々の問題を取り上げ、各分析所を指導することで委託機関における分析技術の向上とデータをより信頼性の高いものにして行くため努力している。また今回、実施した項目は、主に"人の健康に係る項目"として重要な物質であるカドミウム、鉛と、それに「排水基準」となっている銅、亜鉛を加えて取り上げてみたのでその結果を報告する。
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