国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 不良土対策の設計・施工(第1報)-特に添加材による土質改良について-

作成年度 1982年度
論文名 不良土対策の設計・施工(第1報)-特に添加材による土質改良について-
論文名(和訳)
論文副題 昭和56年度(A-10)
発表会 昭和56年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和56年度技術研究発表会
発表年月日 1982/10/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
奥田稔
荻野治雄
能登繁幸
川西是
抄録
日本各地には、関東ローム・九州灰土などの火山灰質粘性土、シラスで代表される火山灰質粗粒土、花こう岩類の風化したまさ土、泥岩・頁岩あるいは蛇紋岩のようなぜい弱岩などの外に、泥炭、ヘドロと言った様々な種類の特殊土が見られる。その特殊土の分布する地域は、わが国の国土の半分以上を覆っている。この特殊土地域において土構造を構築する場合、多くの困難な問題が生じている。ブルドーザ・ダンプトラックなどの重機械により、こね返えされると、土が軟弱・流動化するために機械の作業効率が低下したり、土工作業そのものが不能となる火山灰質粘性土、あるいは、比較的大きな土構造物を構築すると雨水などによって法面崩壊などを起すまさ土や火山灰質粗粒土、それから、盛土作業中や盛土完成後にスレーキングが起きることによって細粒粘土化し、盛土の圧縮沈下や法面崩壊などの環象が現われるぜい弱岩などのような特殊土は、盛土材料として適さず、不良土と称されている。これらの不良土は、今まで投棄されてきたが、現在では、捨土場所の確保が困難なことや良質土そのものが不足していること、あるいは、周辺の環境問題などのため不良土そのものを盛土材料として使用せざるをえない状況も生まれつつある。しかし、このような不良土は、土質工学的には不明な点も多く、これらを盛土材料に使用するための添加材による土質改良工法についても、添加材の種類、添加率およびその効果の程度などについて十分に明らかにされていないのが現状である。当研究室では、北海道の不良土を対象とした不良土対策工指針の作成を最終昌的として、調査、研究を行っているが、本報告は、添加材による不良土対策工に関する既存の賛料を収集、整理し、添加材による土質改良効果について報告するものである。
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