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 十勝ダムのコア材料の管理試験について(第4報)

作成年度 1982年度
論文名 十勝ダムのコア材料の管理試験について(第4報)
論文名(和訳)
論文副題 昭和56年度(A-14)
発表会 昭和56年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和56年度技術研究発表会
発表年月日 1982/10/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
加賀恒夫
近藤憲二郎
広田郁男
大石松夫
抄録
十勝ダムにおけるコア材料の施工管理試験は、従来のダム(大雪ダム、漁川ダムなど)で行ってきた砂置換法によって行うという計画でいたが、この方法では1日の試験頻度を決めて、試験時刻を作業員やオペレータの交替時間と一致させるようにすれば、試験時間が盛立て工程上のネックになることはない。しかし、十勝ダムにおいては施工管理を密にするという目的から、各層毎(1層20cm、1日3~4層)に試験を行うことにしたので、この時間(1回40~50分)がネックになってしまう。このことから、盛立て時間を更に短縮できるような試験方法を見つけるべく、その他の試験方法について検討を行ったが、測定方法(ピクノメータ法、赤外線照射法、ベントナイト置換法など)が若干異なるだけで、試験に要する時間は従来の方法と比べて大差なく、問題点を解決するには致らなかった。このため、十勝ダムでは砂置換法によるC値管理(C≧98.5%)を行うことにした。その後、"ラジオ・アイソトープによる水分・密度測定器(RI測定器)"に対する改良が進み、従来のものと比べて大幅な性能の向上がみられるようになったという情報が得られたので、これについて検討を加えることにした。この測定器の原形については、大雪ダムにおいて輾圧試験を行った際に試験的に使用したことがあるが、この時のものは測定面が平面であったために測定する材料が粘性土や砂質土のような均一な場合には精度が良いが、フィルダムのコア材料のような大粒径(例として大雪ダム、十勝ダムでは最大粒軽が150mm、漁川ダムでは100mmであった。) の材料に対しては、密度・含水比ともに測定結果に大きなバラつきを生じたために不採用とした。しかし、その後、改良を重ねて前述のように大幅な測定能力の向上がみられるとともに、他のフィルダムでも使用したという実績があるということから施工管理試験に使用することを前提として試験を行ってみることにした。(その後、このダムの試験資料を入手したが、これによると密度・含水比ともに十勝ダムのものと比べて著しく小さいので、これをそのまま参考にすることはできないと判断した。)
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