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 塗装を施した接合面を有する摩擦接合継手の性能

作成年度 1982年度
論文名 塗装を施した接合面を有する摩擦接合継手の性能
論文名(和訳)
論文副題 昭和56年度(C-8)
発表会 昭和56年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和56年度技術研究発表会
発表年月日 1982/10/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
中野修
岡田治憲
抄録
近年、鋼橋の現場継手として高力ボルト摩擦接合を用いるのが、最も一般的である。この高力ボルト摩擦接合に関して道路橋示方書で以前は、高力ボルト継手の接合面について黒皮を除去して50S程度の粗面とし、塗装を行なってはならないとされていた。それで鋼橋の高力ボルト接合面は、工場製作後ブラスト処理をして黒皮、ブライマーを除去してから現場に搬入していた。しかしながら、最近では構造物の大型化に伴って、製作してから現場締め付けまでの期間が、長期にわたるために、高力ボルト接合面は、かなりの発錆をみる。それで北海道開発局の仕様書では、現場塗装時に清浄度2級の素地調整を行なうことになっている。この清浄度2級の素地調整の処理方法は、ディスクサンダー等の動力工具および手工具を併用して鉄の素地面を露出させるものであるが、実態とし理想とは、ほど遠く、鋼橋の防錆上のネックとなっている。こうしたことにより、現場継手の接合面にも防錆処理を施すことが、積極的に考えられ、各種実験の報告もされている。最新の道路橋示方書では、高力ボルトの摩擦接合に関して、接合される材片の接触面は、0.4以上のすべり係数が確保できれば、防錆処理をすることも認めるようになってきた。又、本州四国連絡橋公団では、鎖橋等塗装基準として厚膜型ジンクリッチペイントを、継手母材およびスプライスプレートに塗布する仕様もできている。今回の報告は、糖平大橋(帯広開発建設部)の現場継手部に関する防錆処理の仕様を決めるために、各種の実験を実施した結果にういて述べたものである。
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