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 知床横断道路における法面緑化について

作成年度 1982年度
論文名 知床横断道路における法面緑化について
論文名(和訳)
論文副題 昭和56年度(B-12)
発表会 昭和56年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和56年度技術研究発表会
発表年月日 1982/10/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
青田勇
森本錬一
石原勝
抄録
道路工事全般からみて、法面植生工はもともと附帯工事的色彩が濃いものであり、ともすれば軽視しがちな背景にあったと思われる。しかし、最近では社会的な環境保全重視の声が高まる中で地域ニ一ズに応じた道路工事が要請される状況にあり、特に公園内においては法面保護と同時に修景緑化機能を果たす目的で法面植生工が担う役割は大きい。知床半島を横断する通称「知床横断道路」は知床国立公園および国有保安林を通過しており、道路沿線にはハイマツ、ダケカンバなど亜高山~高山帯に属する原始景観のすぐれた森林がみられる。一般に高山帯では低地に比べて厳しい気象条件下にあり、これに耐えうる植物が限定されるうえに植物白体の生長速度が遅いことから、一度裸地化すると復元力が弱くなかなか緑化しにくい。したがって当地域においても、緑化保護対策には低地にみられない多様な配慮が過去よりなされているので、その施工例および植生の生育現況等について紹介するとともに、今後の課題について若干考察を加えるものである。
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