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 透過式両面スリットケーソン構造について

作成年度 2003年度
論文名 透過式両面スリットケーソン構造について
論文名(和訳)
論文副題 平成15年度(港-22)
発表会 平成15年度技術研究発表会/第47回北海道開発局技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成15年度技術研究発表会
発表年月日 2004/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
小樽開発建設部 小樽港湾建設事務所加藤 幸輝(KATO Takaki)
小樽開発建設部 小樽港湾建設事務所早川 篤(HAYAKAWA Atsushi)
室蘭開発建設部 苫小牧港湾建設事務所森 昌也(MORI Masaya)
抄録
スリットケーソンとは、堤体前面が透過壁で堤体内に遊水室と後壁を有す構造となっているケーソンをいう。この構造の特徴は、透過壁を通過した進入波と後壁で反射波した波に位相差を生じさせ、遊水室内で重複させることにより、堤体前面の波高を減衰できるものである。即ち消波ブロックがなくとも消波効果を発揮することが可能な構造形式であるが、一方で条件によっては消波ブロックを用いた時に比べ割高となる場合がある。このため、静穏度向上を目的として施設を整備する場合、①消波ブロックの法足が航路に支障を来す、②水深が深い個所で消波ブロック被覆堤の建設費が割高となる、などが推定される場合に、この構造を選定することが多い。また、透過壁を「スリット式」または「多孔式」、後壁を「透過式」または「不透式」とするなど、現場条件や目的に応じて構造の選択が自由であるという理由での施工実績も多い。古平漁港においては、静穏度向上を目的として東突堤の整備が計画されたが、その設計に当たっては「海外からの進入波と港内反射波を効率的に抑制すること」及び「東突堤の建設による水質悪化を抑制すること」等が必要条件とされた。これらの条件を満足する東突堤の構造形式を検討した結果、堤体の両面に消波機能を有し、且つ透過構造とした「透過式両面スリットケーソン」を採用することとなった。本報告では、東突堤に採用された透過式両面スリットケーソンの構造特性の検討の際に実施した、静穏度解析と水理模型実験について報告するものである。
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