国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

論文・刊行物検索

詳細情報

 酸性硫酸塩土壌におけるトンネルの吹付コンクリートについて-神岬・草内トンネル-

作成年度 2003年度
論文名 酸性硫酸塩土壌におけるトンネルの吹付コンクリートについて-神岬・草内トンネル-
論文名(和訳)
論文副題 平成15年度(道-11)
発表会 平成15年度技術研究発表会/第47回北海道開発局技術研究発表会
誌名(No./号数)
発表年月日 2004/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
小樽開発建設部 小樽道路事務所佐藤 秀人(SATO Daihyou)
小樽開発建設部 小樽道路事務所関根 和一(SEKINE Hideto)
材料研究室吉田 行(YOSHIDA Susumu)
抄録
神岬トンネル・草内トンネルは、事前の調査ボーリングにおいて、一部酸性硫酸塩土壌の存在が確認された。酸性硫酸塩土壌は、植生のみならずコンクリートにも大きな影響を与え、構造物を腐食劣化させる。NATMによるトンネル工事では、特に、地山と密着して施工される吹付けコンクリートの耐久性が求められる。神岬トンネル工事では、酸性硫酸塩土壌に対して抵抗性が高いと考えられる高品質吹付けコンクリートを施工し、耐久性の向上を図っている。前年度は、この施工における成果の中間報告を行った。その結果、圧縮強度や施工性に関する高品質吹き付けコンクリートの優位性が確認されたが、耐硫酸性に関しては、明確な傾向がみられなかった。本報告では、その後の試験結果について報告する。一方、草内トンネル工事では、一般に硫酸に対する抵抗性が高いとされている高炉B種セメント(以後高炉セメントと表記する)を用いた吹付けコンクリートを施工している。高炉セメントは、材料費が安価で、グリーン購入法の特定品目にも指定されており、実用化が可能となればその使用拡大に繋がる。しかしながら、初期強度発現が遅い(特に低温時)等の問題が指摘されており、吹付けコンクリートでは使用されていない状況にある。本報告では、上記報告と併せて、高炉セメントを用いた吹付けコンクリートの施工における成果の中間報告を行う。なお、地山状況、地山の化学分析値および酸性環境下における吹付けコンクリート腐食とその対策については前年度発表資料を参照されたい。
本文表示
このサイトで提供される情報には、PDFファイルが使われています。PDFファイルをご覧頂くにはAdobeReaderが必要です、「Get AdobeReader」をクリックしてダウンロードしてください。 AdobeReaderダウンロード
ページの先頭へ

この画面を閉じる

© 2023 Civil Engineering Research Institute for Cold Region, All rights reserved.