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 石狩川上流の河道維持に関する研究(第2報)

作成年度 1984年度
論文名 石狩川上流の河道維持に関する研究(第2報)
論文名(和訳)
論文副題 昭和58年度(D-11)
発表会 昭和58年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和58年度技術研究発表会
発表年月日 1984/09/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
佐々木猛
神山輝夫
荒田哲巳
抄録
石狩川の上流部では、石狩川、忠別川、美瑛川、辺別川等のいずれもその河床勾配が1/300以上の急流河川が旭川市に集中している。これらの河川は扇状地河川の特徴として、河床、河岸材料が礫質のためもろく、流路が安定せず、河床変動や河岸侵食が激しく、水衝部も洪水毎に移動し河岸欠壊がいたる所で発生する。時には河岸欠壊から堤防の欠壊にいたる場合もあり、河道の安全な維持が重要な課題の一つになっている。我々にとって、これらの急流河川を維持管理していく上で重要な事は、洪水流のスムーズな流下をはかる河道縦横断平面形の計画、洪水時の河岸侵食を防ぐ効果的な護岸工の配置、流水や土砂の流下に対する阻害を最小限におさえ、かつ将来まで見越した河床河通の変動に十分対応しうる工作物の設置等であろう。これらはいずれも急流河川における治水計画上の根本的な間題であり、古くから各種の調査、実験、研究等が行われており、その成果は実際の治水事業に大いに反映されている。ただ、現在のところいずれの問題においても決定的な「解」を得られるにはいたっておらず事業の実施にあたっては現場の技術者の経験に裏打らされた「勘」が重要な要素となっている。ただ、この「勘」も一朝一夕に得られるものでなく、実際の河川に対して行われる各種の地道な調査、検討の集積によるものであろう。本報は、石狩川上流の河道維持計画を検討するに際して行った各種の現地調査の一部を紹介するとともに、将来にわたる安定河道維持計画の基本的な考え方を報告するものである。
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