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 地表γ線探査法による地質調査例とその問題点-馬追丘陵の活断層を事例として-

作成年度 1984年度
論文名 地表γ線探査法による地質調査例とその問題点-馬追丘陵の活断層を事例として-
論文名(和訳)
論文副題 昭和58年度(A-6)
発表会 昭和58年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和58年度技術研究発表会
発表年月日 1984/09/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
根岸正充
抄録
断層や破砕帯などの調査においては、横坑、トレンチ、ボーリングなどにより、直接掘削し、観察するのが最も望ましいが、広い地域を調査の対象とする場合は、経費の上からも、量的に充分な調査を実施するのが困難な場合が多い。ダムやトンネルなどの工事ヶ所のように、比較的場所の限定されたものでも、たくさんの調査量を要するし、地熱や地下水(レッカ水)の開発のように、広い地域から割れ目ゾーンを検出し、利用しなければ、その開発目的を達成できないものはなおさらのことである。したがって、一般の地質調査においては、初期の調査において物理探査を行い、掘削ヶ所を限定して調査を進めていく方法がとられている。しかしながら、各種物理探査法も精度、経済性などに、それぞれ長所、短所がある。特に、数km2から数10km2に及び広い地域から地層の割れ目ゾーンを検出する経済的な物理探査法はないといえる。また、普通、一般に用いられている空中写真からリニアメントを抽出する方法や地表踏査により地形変動などを調査する方法も予察調査程度の域を出ない。このために、より効率的な新しい物理探査法の開発が望まれているところである。筆者らは、北海道の深層地下水調査を進める中で、新しい地表γ線探査装置により、広い地域の中から断層や破砕帯を検出することを試みてきた。この調査法は、比較的安価に、広い地域を迅速に調査出来るのが特徴である。今回は、この調査法の精度と有用性を調べ、改良するために、従来の調査で活断層の存在が比較的はっきりしているとされている馬追丘陵について調査を実施してみた。ここに調査データともに、当調査法の有用性と問題点についていくつかの考察を加えて報告する。
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