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 港内波高分布の計算とその実測結果について-苫小牧東港静穏度調査-

作成年度 1984年度
論文名 港内波高分布の計算とその実測結果について-苫小牧東港静穏度調査-
論文名(和訳)
論文副題 昭和58年度(G-13)
発表会 昭和58年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和58年度技術研究発表会
発表年月日 1984/09/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
川合紀章
抄録
苫小牧東港は現在、東防波堤が延長にして4km近くまで建設されているが、計画延長に対してはまだ1km以上を残している状況であり、また、東港に西方向から来襲する波浪を防御する中防波堤も未着工のままである。そこで、現状の東防波堤による波浪の遮蔽効果と防波堤整備途上における東港港内の静穏度を調査することを目的として、昭和57年度(11月)と昭和58年度(11月)にそれぞれ1ヶ月ずつ、港内波高の観測を行った。調査は、港内3地点と港口1地点に直記式超音波波高計と呼ばれる簡易型の波高計を設置し波高を観測するもので、港口では来週波の観測も行っている。ところで、港内静穏度を推定する一般的な方法として数値シミュレーション計算による方法がある。数値計算によるはこう分布計算結果については、これまでに多くの水理模型実験結果と比較されその精度の確認がなされてきている。ところが、数値計算による方法、模型実験による方法ともに港口部からの進入波に対する解析であって港内発生波は再現することができず、このことが、実際の港内の波高分布とこの2つの方法による港内波高分布とが合わない場合の一つの大きな原因となっているものと考えられる。特に苫小牧東港ではその港域が広いため、強風時に港内で発生する港内発生波は港内の静穏度を考える場合に無視できないものと思われる。そこで、本報文では、静穏度調査の概要を報告するとともに、港内波高分布の実測を行ったことからその波高観測データのスペクトル解析結果及び実測波高分布と数値シミュレーションによる波高分布との比較により、港内発生波の確認とこれが港内静穏度に与える影響を検討することとした。
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