国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 網走管内における畑地かんがい事業について-(第8報)畑かんがい実践農家の追跡調査について-

作成年度 1984年度
論文名 網走管内における畑地かんがい事業について-(第8報)畑かんがい実践農家の追跡調査について-
論文名(和訳)
論文副題 昭和58年度(F-4)
発表会 昭和58年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和58年度技術研究発表会
発表年月日 1984/09/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
矢野正広
池内国夫
保古憲志
抄録
網走管内は本道の北東部に位置し、南北に約80km、東西に約200 kmの広がりをもち、耕作面積127,000haと本道耕作面積の17.4%を有し、我が国の食糧基地北海道の中でも重要な位置を示している。しかし、自然的立地条件は厳しく農耕期の平均降水量は500m/m程度と少なく、特に播種期あるいは移植期には強風の日が多く降水量も少ない。また土壌面では保水力の弱い火山灰性土、重粘土、礫土が広く分布しているため、これらが相まって風食、および旱ばつ被害の頻度が高く、不安定な農業経営を余儀なくされている。このような自然条件の中でこの地域の農業は、より安定した、より豊かな『農業のあした』をめざし国営かんがい事業5地区約29,700haの事業を実施中である。また調査計画している地区を含めると約43,400hnaに達し、管内耕地面積の約30%におよんでいる。これらの畑地用水事業の推進にあたつて、網走開発建設部では昭和56年度から管内における畑地かんがいの実態を調査してきたところであり、この調査で畑地用水を使用している農家は240戸にのぼり、その面積も2,000haを上回っていることが確認されている。その実態については前報(第4報、農業土木学会昭和58年度発表)で報告してきたところである。本報はこれら散水施設設置農家のうち代表農家を抽出し、農家経営、栽培技術などへの影響を調査したので報告するものである。
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