国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 白鳥大橋の吊橋案計画

作成年度 1983年度
論文名 白鳥大橋の吊橋案計画
論文名(和訳)
論文副題 昭和57年度(C-3)
発表会 昭和57年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和57年度技術研究発表会
発表年月日 1983/10/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
大橋猛
抄録
白鳥大橋は室蘭市陣屋町で現37号から分岐し、室蘭港を横断した後、同市祝津町に至る延長3.87㎞(計画)の一般国道37号白鳥新道の主体を成す海上長大橋である。本橋は架橋構想が出されてから30年後に当たる昭和56年度事業化となり、現在、気象調査、地質調査、上下部工の予備設計及び施工検討等を鋭意進めているところである。一方では、土木学会北海道支部に白鳥大橋技術調査委員会(委員長:能町純雄北大教授)を委託し、学界、官界、民間の有識者によって、技術的問題の検討審議を行っている。橋梁形式の選択について、徒来は、航路巾300mを確保するということから、中央径間長400 m程度を想定していたので、ゲルバートラス、斜張橋が候補とされ、特に、斜張橋が有力案となっていた。ところが、架橋地点の地質調査が進むにつれ、支持層の位置が、海上中間部で深く、陸上に近ずくにつれ、次第に浅くなるすりばち状を呈していることが明らかになってきた。この地質条件下では、斜張橋案主塔橋脚(陣屋側)で支待層までの深さが海面下95mという過去に世界でも例を見ない深さとなり、その基礎の施工性に大きな問題が生じたのである。そのため、昭和57年度に斜張橋案下部工の施工検討を行うと共に、中央径間長を大巾に伸ばして、基礎工深度が浅くなる位置に主塔橋脚を設けた吊橋案を並行して検討した。
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