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 蘭別地区水源開発の構想について

作成年度 1983年度
論文名 蘭別地区水源開発の構想について
論文名(和訳)
論文副題 昭和57年度(F-9)
発表会 昭和57年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和57年度技術研究発表会
発表年月日 1983/10/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
古谷幸信
坂東貢
工藤郁二
抄録
蘭別地区は、中川郡本別町市街北西部に位置し、十勝川水系利別川支流美里別川流域に拓けた沖積低地と、これより一段高い火山灰を母材とする洪積台地からなる畑作地帯である。この地域は、一般畑作物を栽培する畑作経営と、乳牛飼養のため飼料作物を栽培する酪農経営が行なわれているが、この地域の気象は降雨量が少なく季節風も強いことから、発芽不良、干害、風食害が発生している。又、畑作用水は井戸、小渓流等を利用してきたが、多くの時間及び費用を要し、さらに酪農用水も不足していることから系統的な利水施設が望まれてきた。このことから、地区5,700haを対象に、畑地かんがい(肥培かんがいを含む)を行い水の多目的利用を促進し、土地生産性及び労働生産性の阻害要因を解消し、合せて農業経営の安定を図るものであり、これら目的達成ため国営事業で基幹施設の新設整備を計画した。水源については、地区東部を流れる利別川、木別川、ペンケ及びパンケ仙美里川、地区中央を流れる美里別川、地区西部を流れる居別川、押帯川、美蘭別川、蘭辺川等があるが、各河川の流況、利水、経済性、導入計画を含めた技術的な見地に立ってもっとも有利と思われる美里別川としたが、この流域を取りまく流水には電源開発株式会社が水利権を所有しており、農業用水源確保が困難視されている内、水利調整と減電保障を前提に水源開発を行なうべく調査・調整段階にある。この蘭別地区水源開発手法が、これまでの発想を新たにした構想であることの観点からここに紹介する。
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