異常気象等による災害発生時に、道路利用者はテレビやラジオでその一報を受けるのが一般的と思われるが、自分が利用しようとする道路の詳細な情報は、放送メディアではなかなか把握することができず、それ以外の手段で確認しようとするものである。一方、インターネットの急速な普及により、道路管理者は道路の被害や通行規制の情報を詳細に、かつ迅速に発信できる環境が整いつつある。北海道開発土木研究所では、北海道開発局、北海道、札幌市、日本道路公団北海道支社の道路情報化の関係者からなる「北海道道路情報化研究会」を主宰し、北海道における道路情報化への対応について、インターネットの活用を始めとして幅広く検討を行っている。北海道内の道路情報総合案内サイト「北の道ナビ」は本研究会の活動の一環として平成11年7月9日に開設された。本論文では、当所が運営を行っている「北の道ナビ」おける災害時の道路情報提供として、平成16年1・2月の全道的な暴風雪時及び、平成16年9月の台風18号上陸時における、アクセス数分析や利用者アンケート調査から得られた利用者ニーズや情報提供の効果等について、災害発生時の道路情報提供におけるインターネットの活用について述べる。 |