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 駒ケ岳ダムのコンクリート圧縮強度試験値について-特に共試体の抽出個数(率)の考察-

作成年度 1976年度
論文名 駒ケ岳ダムのコンクリート圧縮強度試験値について-特に共試体の抽出個数(率)の考察-
論文名(和訳)
論文副題 昭和51年度(A-7)
発表会 S51年度技術研究発表会
誌名(No./号数) S51年度技術研究発表会
発表年月日 1977/02/25
所属研究室/機関名 著者名(英名)
関光男
山本数美
抄録
駒ヶ岳ダムはコンクリート重力式ダムで、コンクリートボリュームは41.610m3である。昭和49年10月より打設開始、昭和51年10月をもって打設終了した。この間種々の品質管理を実施してきたが、その中より特にコンクリートの圧縮強度品質管理における試験回数について考察を加える.品質管理は、①規格値を満足しているか(品質の保障)、②品質が安定しているかの2点について行い、万一いずれかに異常値があった場合、行程をストップしてその原因を取り除くことを目的としたものである。この点コンクリートの圧縮強度の品質管理は、一般的品質管理に較べ性質をいくぶん異にしている。なぜなら、打たれたコンクリートの試験成績を得るのが、普通7日後になるわけで、工場における一般製品のように、異常値が出た場合、すみやかに行程をストップして点検というわけにはいかない。むしろ一般的品質管理は骨材、セメント等の材料管理及びスランプ、エアー管理に適している。コンクリートの品質管理はどちらかというと、品質確認的性格を帯びている。この点仕様書は、品質管理は7日強度(√7)で行い、28日、91日強度(√28、√91)は品質確認であるとしている。以上の認識に立った場合、圧縮強度の試験回数の検討に、標本抽出論による抽出個数を用いることが、有力な手法と思われる。そこで当ダムにおける実績値「無制限任意抽出の標本数の決定」式を適用してみる。この小論の目的とするところは、コンクリートの圧縮強度試験の省力簡素化が当ダムの試験結果をもとにどれだけ可能か試算してみることにあり、試験回数の検討に続き、次の事項についても考察してみる。・もし、√7より√28、√91及び√128より√191が高い精度で推定できれば、√128√191の試験回数はなんらかの形で減らし得ると思われるので√7-√28-√91の関係(直接回帰)にどれだけ信頼度があるかを相関係数rの検定により検討してみる。・品質管理の管理限界値を求める個数として、(農林省構造改善局基準)により20個(X)のデータを基本としているが、ダムのように多量かつ長期に亘るコンクリートに対しては、20個基本が繁雑にも思われるので、基本数として前述の「標本抽出数」を参考に、どれだけ多くとれるか検討する。
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