国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

論文・刊行物検索

詳細情報

 砂置換法による土の密度測定器改善に関する提案

作成年度 1976年度
論文名 砂置換法による土の密度測定器改善に関する提案
論文名(和訳)
論文副題 昭和51年度(A-10)
発表会 S51年度技術研究発表会
誌名(No./号数) S51年度技術研究発表会
発表年月日 1977/02/25
所属研究室/機関名 著者名(英名)
成田健一
佐々木晴美
新庄建
抄録
盛土の締固め管理においては、、密度管理が最も広く行われているが、その測定は土質に対する適用性の面から砂置換法が最も多く用いられている。また、土の乾燥密度が10%違うと、これに伴う強度の差異は50~200%におよぶことがあるなど、土の単位体積重量試験の測定精度は極めて重要な事項である。現場における土の単位体積重量試験は、試験孔容積測定方法の違いで区分される。この場合、各測定法間の精度の差異は、試験孔容積の測定精度の差異に等しい。容積測定は通常置換法で行なわれるがその測定の精度は、置換材の密度等の測定値に対する検定値の再現度合に左右される。通常は、掘削した不特定形状の試験孔容積を正確に測定するため、置換材として現地における試験孔を変形させることなく孔内の隅まで充填させることと、その量の確認が容易で、かつ、均一な密度を期待できると考えられ砂が多く用いられている。この砂置換のよる試験孔容積測定法の精度は、置換砂と検定砂の密度の差などに最も支配される。同法として代表的な注砂法と突砂法の精度を比較すると、注砂法で代表的なJIS A1214の場合は、ジヤーを用いた検定と検定マスを用いた試験孔体積の測定を同時に行った場合における砂密度の差が1~4%を有することなどがある。一方、突砂法ではこのような検定と測定の条件差は少ないが、相当慎重な測定を行った上で、多数の測定値の平均値をとらねば突砂時のエネルギーのムラや、残砂回収時の砂区分の程度などによる人為的誤差が非常に高い。また、両法共測定時に多量の置換砂を要することが作業上問題である。ここでは、このような背景から、人為的な誤差の少ない注砂法を利用して、さらに現場密度測定の精度と作業性を向上させるべく、置換砂の一部に定体積の置換体を併用することを考え、これらに関する実験検討を行い、所定の成果を得たので、その結果に基づき改善案を提案するものである。
本文表示
このサイトで提供される情報には、PDFファイルが使われています。PDFファイルをご覧頂くにはAdobeReaderが必要です、「Get AdobeReader」をクリックしてダウンロードしてください。 AdobeReaderダウンロード
ページの先頭へ

この画面を閉じる

© 2023 Civil Engineering Research Institute for Cold Region, All rights reserved.