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 室蘭新道における鋼橋の酸化安定化促進処理工法について

作成年度 1976年度
論文名 室蘭新道における鋼橋の酸化安定化促進処理工法について
論文名(和訳)
論文副題 昭和51年度(C-6)
発表会 昭和51年度技術研究発表
誌名(No./号数) 昭和51年度技術研究発表
発表年月日 1977/02/25
所属研究室/機関名 著者名(英名)
佐藤幸男
福井康光
前川静男
宮本行観
抄録
今日に至るまで、数多くの鋼橋が架けられてきたが、大部分は、塗装することより鋼材を保護してきた。このことは、他の目的でもある、周囲の景観に合致した色調を自由に採用することが出来、美観を高めることにもなった。しかし、近年、塗替に要する費用は増大する一方である。このメンテナンス費用の低減をはかることは、時代の要請となっている。鉄鋼の錆びを防ぐ研究は、古くからなされてきた。その第一は、他の物質で被覆して、外部からの酸素の供給を断つ方法で、塗装とか、メッキ等があり、第二には、鉄鋼自体の表面に、酸化被膜をつくるもので、耐候性鋼材の無塗装使用は、これに属する。日本でも、数百年を経た鉄塔、縄文の鉄金具等がいまだに残されているのを見受けることがあるが、これ等の鉄には、銅やリンなどが多く含まれていて、安定錆びが生成し、腐食が進行しなかったとされている。耐候性鋼は、普通鋼に若干の合金元素を添加した化学成分をもつ低合金鋼であり、1933年頃に米国で始めて販売された。国内でも1960年から製造され、その後、1968年に、「溶接構造用耐候性熱間圧延鋼材」として、JISが制定された。室蘭新道における鋼橋は、全数量で7,600tにもなるが、工場地帯であること及び、海岸に近接していることから、メンテナンスフリーの一方法である耐候性鋼鈑を使用し、ウエザーコート法と称する、錆び安定化促進処理工法を採用した。
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