国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 泥炭性軟弱地盤の沈下特性について

作成年度 1976年度
論文名 泥炭性軟弱地盤の沈下特性について
論文名(和訳)
論文副題 昭和51年度(D-9)
発表会 昭和51年度技術研究発表
誌名(No./号数) 昭和51年度技術研究発表
発表年月日 1977/02/25
所属研究室/機関名 著者名(英名)
南波幸吉
恒松浩
抄録
本研究は、岩見沢河川事務所管内の石狩川本川及びその支川の流域に広く分布する泥炭性軟弱地盤について、過去に実施された築堤工事の施工記録や土質調査、土質試験結果などを収集・整理・分析することにより、特にその沈下特性について明らかにしようとするものである。築堤工事の基礎地盤が泥炭や泥炭混り粘土で構成される軟弱地盤である場合の設計・施工の難かしさは良く知られている。すなわち、盛土を行なった場合に泥炭層の顕著な圧密圧縮・側方流動によって長期間にわたって沈下が継続し、土質条件、盛土高によっては辷り破壊の発生も稀ではない。従って計画高水位に対応した築堤天端高を長期間確保するためには、設計・施工上の配慮と併せて個々の築堤基礎地盤の盛土高と沈下の量。継続時間の関係を把握しておくことは河川管理上不可欠である。ここでは(1)既存の築堤工事の盛土高-沈下量の観測データからその築堤の沈下の傾向をとらえ、(2)土質調査結果から土層構成をモデル化し、(3)圧密過程を簡略化したm法によって過去の実際の盛土高に対応した推定沈下量を算出し、(4)観測値と推定値の合致度の検討をその基礎地盤の構成要因をもとに行なって計算法の妥当性の考察と沈下特性の把握を試みた。(5)最後に、継続して計画築堤高まで盛土する場合の圧密沈下量を計算し、必要となる推定余盛高を算出した。
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