国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 消波防波堤の開発(その2)

作成年度 1976年度
論文名 消波防波堤の開発(その2)
論文名(和訳)
論文副題 昭和51年度(F-2)
発表会 昭和51年度技術研究発表
誌名(No./号数) 昭和51年度技術研究発表
発表年月日 1977/02/25
所属研究室/機関名 著者名(英名)
時川和夫
高田稔年
抄録
北海道における特殊消波防波堤の施工は昭和51年6月に室蘭港船溜防波堤(延長220m)に製作されたのが最初である。これは多孔型ケーソンタイプの防波堤で港内発生波や南外防波堤開口部からの回折波による侵入波を吸収消波する一方。一部透過伝達波を取り入れ船溜水域内に循環流を発生せしめて、外海との海水交換を積極的に行い、船溜海水の浄化作用もその目的としてものである。これらの特性は現在までの実験研究で消波効果と安定性についてほぼ明らかになったので、それらの中、良好と思われる断面についてすでに、2.3提案した。しかしながらケーソン壁に円形の孔を設置することは施工面で配筋組や型枠組およびコンクリート打設に必ずしも有利でなく、また消波効果の面からもケーソン上蓋設置の場合は波高が大きくなると前面孔あき面より外部へ空気および水魂の吹き出しが発生して消波効果は低下する。これを防ぐには遊水部内の空気および海水を連続的にスムーズに外部に出してやる必要がありこのためには縦スリット型が最も好ましいものと思われる。多孔型ケーソンタイプ特殊防波堤の消波効果および安定性についてはすでに前回第19回局技術発表会に発表したので、ここでは縦スリット型ケーソン防波堤についてこれの消波特性と作用波圧について現在まで明らかになった点を述べる。
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