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 水深急変部における防波堤の設計法(その2)

作成年度 1976年度
論文名 水深急変部における防波堤の設計法(その2)
論文名(和訳)
論文副題 昭和51年度(F-3)
発表会 昭和51年度技術研究発表
誌名(No./号数) 昭和51年度技術研究発表
発表年月日 1977/02/25
所属研究室/機関名 著者名(英名)
福井正幸
福田光男
抄録
前論文において岩礁のモデルとして潜堤を用い、潜堤の特性を明らかにした。本文では潜堤背後に直立防波堤を設置し、これにかかる波圧について実験、解析を行なった。岩礁などの海底からの突起物のため水深の急変する地帯においては、一様海底勾配の海岸と異なり、岩礁上において強制的に砕波を生じさせられるため、この地帯に設置される防波堤には従来の波圧公式の適用が難しいと考えられる。岩礁と防波堤との距離が短い場合は、岩礁上での砕波が直接防波堤にぶつかり、衝撃的波圧を生じる。また防波堤が岩礁の後方かなりの距離に設置される場合は、波圧は重複波波圧の様子を示す。この様に防波堤にかかる波圧は、岩礁との位置関係によって大きくその形態が異なり、また岩礁上の水深、入射波高によっても変わるものである。我が国の防波堤の設計においては、従来、捨石マウンド上の水深が波高の2倍を越えるときは重複波としてサンフルー公式を部分砕波圧公式の形に修正して用い、2倍以下の場合は砕波として広井公式を用いている。その他にも、伊藤による期待滑動量方式、衝撃波圧の発生の場合にはミニキン公式、海底勾配が急で破波後の波が作用する場合には本間・堀川公式などがある。また近年、合田により重複波から破波、ならびに破波後の波に対して一貫して適用可能である新しい波圧公式が提案されている。本文は水深急変部における波圧の実験値と従来の波圧公式との比較を行ない、水深急変部における波圧を求めるための指針とするものである。
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