国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 海砂中の塩化物含有量について

作成年度 1977年度
論文名 海砂中の塩化物含有量について
論文名(和訳)
論文副題 昭和52度(A-15)
発表会 昭和52年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和52年度技術研究発表会
発表年月日 1978/02/24
所属研究室/機関名 著者名(英名)
岡村武
辻忠志
松尾徹郎
抄録
コンクリート用細骨材として、道内では従来から比較的良品質の川砂が容易に入手できる環境にあったが、周囲が海という立地条件から、海砂の量も豊富であり採取方法も簡便なことから、コンクリート工事に、あまり抵抗なく用いられていた傾向がある。また近年コンクリート工事量の増加に伴い資源の枯濁化さらに河川管理上の規制から川砂の入手が困難となってきており、今後海砂の使用量は急激に増加するものと考えられる。海砂を鉄筋コンクリート用細骨材として使用する場合、最も問題となるのは、海砂中に含まれる塩化物であり、これがコンクリート中の鉄筋の腐蝕を進行させ鉄筋の体積膨張により、かぶりコンクリートの破壊を招き、鉄筋コンクリート構造物の耐久性が低下することにある。海砂に含まれる塩化物について、建築学会では、海砂の絶乾重量に対し塩化ナトリウムに換算して0.04%以下として使用するよう規定されている。土木学会では昭和49年に海砂に含まれる塩化物の許容限度は、これを用いるコンクリート構造物の種類、重要度さらに環境条件その他構造物に関連する諸条件を総合的に判断して定めると規定し、その解説に、一般の鉄筋コンクリート構造物に用いるコンクリートでは、海砂に含まれる塩化物の許容限度の標準は、海砂の絶乾重量に対し塩化ナトリウムに換算して0.1%とするとされ、さらにJ1SA5308レデーミクストコンクリート(案)では土木0.1%、建築0.04%となっている。これに伴い本報告は、道内海岸に堆積する海砂について、採取深さと塩化物含有量の分布および採取時期が異なった場合における塩化物含有量の実態を調査試験を実施したものである。
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