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 軟弱地盤上の橋台背面処理工法に関する調査研究(継続)

作成年度 1977年度
論文名 軟弱地盤上の橋台背面処理工法に関する調査研究(継続)
論文名(和訳)
論文副題 昭和52年度(C-1)
発表会 昭和52年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和52年度技術研究発表会
発表年月日 1978/02/24
所属研究室/機関名 著者名(英名)
森康夫
抄録
軟弱地盤上の橋台背面に盛土を施工すると軟弱層は圧密沈下を生じるとともに側方流動もしくはすべり破壊を起す。その程度によっては橋台の過大変位および橋台と盛土部との間に段差を発生させ、橋台基礎ぐいの安定性を損ねる場合もあり、橋台背面の処理(対策)工法が必要となってくる。しかし、橋台の築造を前提としての処理工法については、その必要性についての判定法あるいは設計法など未検討の部分も多く整備されておらず、実設計に際してその取扱いに苦慮しているのが実状である。本調査研究は関連現場における種々の調査結果にもとづき軟弱地盤上に施工された橋台の挙動について検討を加え、背面処理工法の必要性についての判定法および合理的な設計法の確立に資することを目的として、51年度から継続して実施しているものである。51年度は主に既往資料の収集とりまとめ、既設処理工法に関しての設計手法およびその問題点の整理検討などを実施した。52年度は、処理工の必要性についての判定法およびくいを利用した処理工の設計モデル把握に関する試料を得る目的から軟弱地盤上の橋台に関する数現場の調査結果にもとづき挙動解析を行ない、軟弱層の側方流動もしくはすべり破壊が橋台基礎ぐいに与える影響について検討を加えた。なお軟弱地盤の側方流動はすべり破壊に到るまでの前駆的現象、すなわち力学的にすべりの安全率(Fs)がFs>1.0で地盤が側方に移動する現象を側方流動とした。また、処理工については基礎の安全性に及ぼす影響を除去するものを対象としており、圧密沈下によって生ずる段差を抑制するためのみに用いるものは、従来の施工実績などを勘案し本調査研究では取扱わないこととしている。
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