国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 水資源の新規開発の可能性について

作成年度 1977年度
論文名 水資源の新規開発の可能性について
論文名(和訳)
論文副題 昭和52年度(D-4)
発表会 昭和52年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和52年度技術研究発表会
発表年月日 1978/02/24
所属研究室/機関名 著者名(英名)
牧野成雄
抄録
これまで我国は年間降水量も多く、山は森林に被われ、水資源には殊のほか恵まれていた。その結果、水は多量消費の代名詞の様にいわれ、またその様に使用されてきた。しかし、狭い国土に多数の人間がひしめきあっている結果国民一人当りの水資源の消費可能量は、世界平均の1/5と桁はずれに少ないのが実態である。そこで近い将来に起こると予想される水不足に対して各種の対応策が各方面で調査・研究されている。ダム・河口堰・流況調整河川等は、新規水源の確保であり、これらの効率的運用を図るための統合管理の手法も各種究研がなされている。また、下水処理水の高次処理を行い、中水道等に再使用するとか、農業用水の代替にするとか、地下水の還元に利用するといった各種の新しい認みがなされている。これらの高度処理法は、自然生態系を利用したものであり、かつ現在の省エネルギー・省資源の思想もかなったものであり、今後大いに研究・実用化が進むものと思われる。水不足の緊迫化している地方では、すでに自然生態系を利用した高度処理法が調査研究されている。そこでここではその現状を報告するものである。
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