国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 小流域における流出について(Ⅱ)

作成年度 1977年度
論文名 小流域における流出について(Ⅱ)
論文名(和訳)
論文副題 昭和52年度(D-9)
発表会 昭和52年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和52年度技術研究発表会
発表年月日 1978/02/24
所属研究室/機関名 著者名(英名)
小林伸行
抄録
近年、河川改修工事の進捗により、洪水に対する安全性は増してきているが、土地の高度利用化、都市近郊の開発による都市化現象の促進などの関係から、内水処理の合理的な対策が強く認識されてきている。また、全面的あるいは部分的な都市化の進行や、山地地域の開発、ゴルフ場などの造成促進は、流域の性状を変え、流域の流出機構を、より複雑かつ、危険なものにしている。流域の都市化による流出の変化については、全国的に流出試験地を設けて経年的に調査、研究されているが、低平地や、山地中小河川を対象とした流出に関する諸問題は、なお未解明な部分も多く、その流出機構解明が待たれている。一方、この様な低平地や山地小流域においては、一般的に、流出解析に必要な観測は行われておらず、計画にあたっては、ラショナル式などによる計画高水流量などの算定方法を用いているのが現状である。そこで、種々の土地利用別流出モデルなどの総合化を図れば、非常に有用である。すでに建設省では、昭和53年度より5ヶ年計画で総合治水対策技術の開発の中に、各土地利用別流出モデル、河道流下モデル及び氾濫モデルの総合化と簡便化を盛り込んでいる。本報では、とりわけ本道小流域河川の比較的整備されている水文資料を基に、北海道の小流域における各種水文諸量推定法の確立のための一資料として、貯留関数法による定数の総合化の検討を行ったものである。
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