国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 粗粒材料のセン断強度(1)

作成年度 1977年度
論文名 粗粒材料のセン断強度(1)
論文名(和訳)
論文副題 昭和52年度(E-14)
発表会 昭和52年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和52年度技術研究発表会
発表年月日 1978/02/24
所属研究室/機関名 著者名(英名)
坂田資宏
抄録
フィルダムの規模の大型化にともなって、粗粒な材料試験も大型化がすすみ、強度や変形に信頼性たかい予測をすることが要求されている。粗粒材の施工管理試験のために、大型一面セン断試験機を現場に設置する例がふえてきた。しかし、この種の一面セン断試験機の1.上箱または下箱移動のちがい、つまりセン断方式によるもの2.セン断中、移動箱の自由度、あるいはクリアランスのとり方など、試料拘束の条件によるもの3.試料のセン断面に所定の垂直力が伝わっているかどうか、試料の厚みによるものなどによって、材料の強さが異なることがわかってきた。今回、当所特殊土壌開発研究室の1.大型一面セン断試験機2.中型一面セン断試験機3.大型三軸圧縮試験機4.中型三軸圧縮試験機による砂の一斉試験をおこなった。一部の試験はいまも継続中であるが、私はこの一斉試験のなかから、ダイレイタンシーの問題をとりあげ、試験の結果が一般的に小さく出る上箱移動方式の大型一面セン断試験の次の二点について考えてみた。その1.ヒズミの変化にともなう強度C・φ三軸試験や一面セン断試験に適用される破壊基準は、主応力ならびにσとτの関係から求めるられる。いずれも最大のセン断抵抗値をしめすものであるが、セン断抵抗値をしめすものであるが、セン断開始から最大抵抗が生じるまでの抵抗値の変化や、ヒズミの変化といった要素は含まれないのがふつうである。これをセン断開始からヒズミの進行にともなうCとφを算出する。その2.残留強度砂の三軸試験では、セン断中に体積変化をおこす。等方圧の拘束力が大きいほど、顕著に強さを支配する。そして、ヒズミが十分大きくなり、体積変化がなくなったときの状態の強さをいう。今回、三軸と一面セン断試験の結果により、ヒズミの進行に関連づけて残留強度を算出する。そして、両者の強さを、この残留強度で評価してみる。なお本稿は、昨年(第20回技術研究発表会)の「フィルダムの砂レキ材料の強さ」につづく実験と考察である。
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