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 特殊防波堤の開発-スリット型ケーソンタイプ改良型について-

作成年度 1977年度
論文名 特殊防波堤の開発-スリット型ケーソンタイプ改良型について-
論文名(和訳)
論文副題 昭和52年度(F-13)
発表会 昭和52年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和52年度技術研究発表会
発表年月日 1978/02/24
所属研究室/機関名 著者名(英名)
時川和夫
高田稔年
抄録
特殊防波堤の研究は古く、色々のアイディアを利用した防波堤が使用されて来たが、我国においては空気防波堤をはじめ種々の構造の構造物が試作されている。北海道においては多孔型ケーソンタイプの遊水部を持った特殊防波堤が室蘭港船溜防波堤として施工され注目されているが現在までその消波効果と安定性について良好な結果を得ている。しかしこの種の防波堤は直接外海に面したものではなく、構内発生波や港口からの回折波を吸収消波する目的で建設されたものであり高波に対してはいまだ未知の部分が多い。本紙で報告するスリット型ケーソンタイプ改良型の特殊防波堤は直接外海に建設した場合でもその設計条件(Hp=5.0m,Тp=12.0sec)に対し十分な安定性と消波機能および海水交換などの要素をかねそなえた構造を有しており、しかも軽量であるという利点を発揮させる防波堤である。前回において多孔型の欠点を補う構造としてスリット型を試作し良好な結果を得たが、今回はそれをさらに進めて、ケーソン遊水部における消波効果、すなわちエネルギー分散と減殺効果を発揮さす特殊な突起を設置し、鉛直壁面において減殺効果をねらう一方、ここで空気を巻き込みこれを上部工下面に設けた突起内に分散貯留させこの部分に空気層を形成することによって、即ちエアークッション効果を発生させ作用時間を長びかせることによりショックプレッシャーの発生を防止し揚圧力の発生を減少させることをねらった構造とした。本文では上記改良型特殊防波堤の消波効果と現在まで明らかになった作用波圧の特長について述べる。
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