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 十勝ダムのコア材料について(第3報)

作成年度 1978年度
論文名 十勝ダムのコア材料について(第3報)
論文名(和訳)
論文副題 昭和53年度(D-13)
発表会 昭和53年度技術研究発表
誌名(No./号数) 昭和53年度技術研究発表
発表年月日 1979/02/23
所属研究室/機関名 著者名(英名)
大石松夫
金子十四次
芳賀恒夫
抄録
十勝ダムのコア材料については、これまでにも2回発表してきたところであるが、その後の調査によって、当初細粒材として予定していたチカベツ115林班地区に発生する粘土質材料が、下へいくに従って未風化の粘板岩層になることが判明した。このことから、早急に他に使用可能な細粒材を確保しなければ、将来においてコア材料が不足するということが予想されるので、ダム周辺の材料調査を行った結果、ダムサイトから約12km下流の岩松地区に発生するシルト質粘土が、若干の火山灰の混入がみられるものの、諸試験の結果から細粒材として使用することが可能であるとして、この材料を採用した。また、この材料の埋蔵量が、コア材料の使用予定量全部に混合するに十分なだけ確保できるので、これを主材料として使用すれば、途中で細粒材を変更する必要がないので均一なコア材料の盛立てができると考えられるので、これを主材料として使用した。しかしながら、岩松地区の細粒材はチカベツ115林班地区のものよりも粘性が劣るので、混合してコア材料としたときの粘性もチカベツ115林班地区の材料を細粒材としたものよりも若干劣っている。このことから、これまで輾圧機械として予定していたシープスフート・ローラーでは、脚長や脚数の関係からこね返しを起したりして、密度・透水係数などに悪影響を与える可能性があるので、ダンピング・フットの自走式コンパフタドーザも併せて試験を行い、当ダムの材料にふさわしい輾圧機械を選定することにした。また、従来は施工管理時間の短縮を図る方法として、含水比の測定には高周波乾燥法(大雪ダム)やピクノメーター法(漁川ダム)によって行っているが、両方法とも測定には20分~40分程度の時間を要するので、当ダムの盛立て管理方法によると、このロスが盛立ての能率に若干影響を与える。そこで、改良型のラジオ・アイットープ(RI)によって、密度や含水比の測定が可能かどうかの検討も行った。
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