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 火砕流地帯の地下水-地下水の賦存量と透水係数-

作成年度 1979年度
論文名 火砕流地帯の地下水-地下水の賦存量と透水係数-
論文名(和訳)
論文副題 昭和54年度(A-4)
発表会 昭和54年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和54年度技術研究発表会
発表年月日 1980/02/22
所属研究室/機関名 著者名(英名)
根岸正充
本館静吾
小林雄一
抄録
我国が世界有数の火山国であり、なかでも北海道は特に火山の分布が多いことは、多くの人のよく知ることである。我々の社会生活に密接な関係をもつ活動的火山は全世界で800前後あるが、そのうちの約60は、全世界の陸地総面積の1/400弱しかない我国に存在するとのことである。これらの活動的火山だけでなく、第4紀洪積世や第3紀の古い火山や火山砕屑岩層も多い。したがって、我々の実施している開発事業において、しばしば火山砕屑岩が工事の対象になる。このことが、当標題でとりまとめたひとつの理由である。火山砕屑岩の中でも、火砕流は、北海道ではほとんどが第4紀洪積世(一部新第3紀末鮮新世)の火山活動の産物であり、地表面近くに広く分布し、ゆるやかで巨大な丘陵地を形成している。従来、林地あるいは荒地となっていた火砕流地帯の開発が進むにつれて、利用水の確保が重要な問題になって来た。火砕流の代表的なものは熔結凝灰岩であり、支笏、十勝などの巨大な岩体をはじめ道内に7~8つの大きな熔結凝灰岩の岩体が存在する。これらの上、下層には非~弱熔結の火砕流を伴う場合が多い。これらの地域では、一般に地下水位が低く、地下水の賦存量は少ない。ダムの基礎としても強度、透水係数などに問題がある場合が多い。したがって、利用水の開発という面から考えると、困難な条件下にある。当報文では、筆者らが実施して来た火砕流地帯の深層地下水調査やダムサイトにおける透水試験などの実例をもとに、地下水の年代、透水係数、賦存量などの特徴について述べる。なお、当報文では火砕流堆積物( Pyroclastic flow deposits )は火砕流と略記する。
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