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 稲里トンネルに分布する泥岩のRQDと物性について

作成年度 1979年度
論文名 稲里トンネルに分布する泥岩のRQDと物性について
論文名(和訳)
論文副題 昭和54年度(A-5)
発表会 昭和54年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和54年度技術研究発表会
発表年月日 1980/02/22
所属研究室/機関名 著者名(英名)
吉田保
石巻重良
小林雄一
吉村昭次
荒繁雄
山中敏征
永山勝
抄録
当トンネルは、一般国道274号穂別町稲里地内で、現在掘削を実施中(昭和52年度着工)のトンネルである。全体計画は施工延長1,441m、掘削工法は、稲里側で側壁導坑先進リングカット方式、福山側でリング導坑先進リングカット方式による施工が計画されている。トンネル施工断面形状は、稲里側でA型、B型による施工が行われており、福山側はC型による施工が計画されている。トンネル地点に分布する地質は、稲里側の約490mは第3紀層の堆積岩(泥岩、砂岩、礫岩、凝灰岩および頁岩)であり、神居古潭変成岩類の 衝上運動により強い褶曲作用を受け、亀裂、節理に富む割れ目の多い岩盤となっている。福山側の約950mは神居古潭変成岩類(黒色片岩、緑色片岩、粘板岩)と輝緑岩および蛇紋岩から構成され、いづれも強い動力作用のため岩盤は破砕岩となり、片理面が発達し岩の劣化が進んでいる。福山側は地質的に見てトンネル掘さくにより大きな地圧の発生が考えられ、施工の困難が予想されるためC型工法の区間については、吹きつけコンクリート、ロックボルト支保法(NATM)による施工性を検討するため、試験導坑を施工中である。ここでは稲里側坑口の側壁導坑切羽(測点26,854.5m)より実施した100mの水平ボーリングコアをもとにして、RQDと割れ目の関係を検討すると共に、コアの浸水試験、自然および飽和含水比、超音波伝播速度、一軸圧縮強度、吸水膨張量、吸水膨張圧力などの室内試験から一所見を得たので、これらの結果を報告し、今後の岩盤分類方法およびトンネル施工計画などを検討する上での基礎資料とするものである。
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