国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 樋門の現況調査と設計について

作成年度 1979年度
論文名 樋門の現況調査と設計について
論文名(和訳)
論文副題 昭和54年度(D-7)
発表会 昭和54年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和54年度技術研究発表会
発表年月日 1980/02/22
所属研究室/機関名 著者名(英名)
山本克弘
森康夫
堀暁児
田中博明
抄録
北海道の主要河川流域には軟弱地盤が広く分布しているが、そのような地盤を対象としてくい基礎を用いた樋門を築造し盛土を施工すると、周辺地盤は沈下および側方移動を起し、躯体および基礎ぐいの安定性に多大の影響を与える。 これらの基礎および躯体を合理的なものとするには、荷重の大きさ、分布および方向、躯体縦方向の設計法、あるいは基礎ぐいの水平及び鉛直支持力の決定法に関しては不明な点が多い。このため、47年に作成された「樋門等設計指針」においては、盛土によって躯体および基礎ぐいに作用する鉛直荷重の割増しを行うと共に、地盤の軟弱さとその層厚によって水平荷重を考慮した基礎ぐいの安定計算を行なうこととなっている。指針の作成にあたっては、樋門の重要度を考慮するとともに作成時までに実施した応力調査、破損状況調査などの結果を反映させている。しかしながら、当指針により設計、施工された樋門を対象として、52年度から樋門の状況調査および基礎地盤などの資料収集を実施してきたところの結果躯体横断方向のひび割れ、継目部の開きなど変状のある樋門が確認された。現状調査結果については前年度に発表済であるが本報文では調査概要についても若干ふれるとともに主として樋門の変状原因、特に水平外力に対する検討結果について述ることとする。
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