国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 水害に関する意識調査

作成年度 1979年度
論文名 水害に関する意識調査
論文名(和訳)
論文副題 昭和54年度(D-25)
発表会 昭和54年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和54年度技術研究発表会
発表年月日 1980/02/22
所属研究室/機関名 著者名(英名)
田口哲明
矢野久憲
鈴木英一
抄録
昭和50年8月22日から24日にかけて北海道を襲った台風6号の影響で、石狩川は既往最高の出水を記録し、各所で氾濫被害が発生した。被害規模は昭和37年洪水時に次ぐおおきなものとなり、13年間の改修による効果は顕著に現れたとはいえ、地域住民に与えた衝撃は計り知れないものであった。このことは、流域の被災者の声を伝えるものとしてまとめられた「体験記」によっても知ることが出来る。このような水害を防止するためには、治水施設の設備を推進することが第一に必要なことは論をまたないが、改修に要する多大の年月と多額の投資を考えるならば一気呵成に設備水準を高めることが不可能なことも明白である。さらに、洪水が自然現象である以上計画を上廻る出水というものが必らず起こると考えておかなければならないことも事実である。このような条件のもとで、洪水被害を最小限にとどめるためには、改修を進める一方、住民の洪水に対する備えが十分であること、洪水時の情報伝達や住民の行動が適切であること等が重要な役割を担うこととなり、そのためには、水害を防止しようという住民の意識が高いことが求められよう。本報告は、昭和50年8月洪水時の被災者を対象に実施したアンケート調査をもとに、水害に関する住民意識の実情を分析したものである。なお、アンケート調査は、昭和51年と54年の2回にわたって実施しており、ここでは、これら両調査をとりまとめ、全国レベルの調査とも比較して考察した。
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