国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 古梅ダムにおける浸透流解析

作成年度 1979年度
論文名 古梅ダムにおける浸透流解析
論文名(和訳)
論文副題 昭和54年度(E-9)
発表会 昭和54年度技術研究発表
誌名(No./号数) 昭和54年度技術研究発表
発表年月日 1980/02/22
所属研究室/機関名 著者名(英名)
土本弘和
田辺博昭
長井良房
抄録
フィルダムの堤体および基礎の浸透破壊ならびにすべり破壊に対する安全性を検討するために、浸潤線の位置、間ゲキ水圧、漏水量などについて解析を行なわなければならない。もとより筆者らはフィルダムの浸透流全般について総括的に述べるほどの能力は持ちあわせていないわけであるが、堤体下流法尻に締切堰を設け、漏水量観測施設を設置する必要が生じたために、この漏水量の問題を含めたフィルダムの浸透流について、弱冠の解析を行う機会を得たので、ここに報告する次第である。なお、浸透流として地山からの漏水、堤体からの漏水、基礎の浸透流について検討を行ったわけであるが、今回の報告では、このうち堤体断面ならびに堤体と基礎を含む断面における定常ならびに非定常浸透流について述べている。従来浸透流の解析にあたっては、フィルダムの透水性が異方性であるとか、非均質であるとか、境界条件が複雑である等の困難な問題を抱えていたが、近年における電子計算機の発達につれて電子計算機の計算処理に適した解析法が次々と開発されてきており、なかでも最も汎用性がある、すぐれているのが有限要素法であるといわれており。今回の解析においてもその真価を十分発揮している。
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