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 未こん泥炭地における暗渠排水について-難透水性泥炭土ほ場における改良法調査報告-

作成年度 1979年度
論文名 未こん泥炭地における暗渠排水について-難透水性泥炭土ほ場における改良法調査報告-
論文名(和訳)
論文副題 昭和54年度(E-17)
発表会 昭和54年度技術研究発表
誌名(No./号数) 昭和54年度技術研究発表
発表年月日 1980/02/22
所属研究室/機関名 著者名(英名)
安達孝夫
高田健治
北野雅治
抄録
未こん泥炭地における暗キョ排水の設計、施工に際し特に問題となるのは、難透水性泥炭土が土層全体または1部を構成しているほ場である。難透水性土壌における暗キョ排水の設計・施工に関しては、今までに種々の調査、試験が行われ、この成果に基づき各種の報告、施工が実施されているが、土質構成は非常に複雑な多層構成の場合が多く、個々の特性に基づいた設計、施工を検討すべきである。難透水性土壌の定義として昭和54年に改定された「土地改良設計基準」では「地表面下1.0mまでの平均透水係数がおおむねK=1.0×10^-5cm/sec未満で通常の暗キョ排水だけでは十分な効果が期待できないか・・・・・・・」とされており、また、筆者らが道内における暗キョ施工済ほ場で実施した実態調査結果をみても、上記のように土壌透水係数K=1.0×10^-5以下のほ場では、暗キョ効果下良が大部分をしめておりK=1.0×10^-5以下が難透水性土壌と判断できる。また、難透水性ほ場での施工法として従来より一般的に報告されている考え方は1)土壌の透水性に近づけた暗キョ布設間隔を狭く配置するか、吸水キョ理設深を浅くする浅キョより地下排水を促進する。2)本暗キョのほかに補助暗キョ(弾丸暗キョ、疎水材暗キョ、心土破砕、混層工等)を併用して土壌中の主として間隙を増加させ、地下排水を促進する。3)特に泥炭地では泥炭土の乾燥による収縮を利用して、乾燥促進工法を実地して土壌中の亀裂を多くし地下排水を促進させる。ただし、自然乾燥の場合は長期間を要する。以上の3工法のうち1)、2)は工費が多くかかるため、長期間は要するが低工費で透水性改良が可能な3)について、その示様を検討すべく昭和52年より試験ほ場を造成し継続調査をしており、調査結果について報告する。また、54年6月には反転工法(仮称)を実施し、ほ場の急速乾燥をはかったので詳細を述べる。
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