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 根室港中防波堤の中詰式多孔ケーソンの設計と施工について

作成年度 1979年度
論文名 根室港中防波堤の中詰式多孔ケーソンの設計と施工について
論文名(和訳)
論文副題 昭和54年度(F-9)
発表会 昭和54年度技術研究発表
誌名(No./号数) 昭和54年度技術研究発表
発表年月日 1980/02/22
所属研究室/機関名 著者名(英名)
成田友弥
鈴木武
抄録
根室沖の中防波堤(300m)は、港内堤であるため、特にその設計に際しては低反射で利用水域を広くでき、しかも港内水の交換がある程度可能な構造物が望まれていた。その主旨に従い、53年度ではそのA部120mを多孔式ケーソン堤として設計施工を完了している。しかし、B部以降は設計波高の増大にともない、それに対するより経済的な堤体重量の確保と所期の消波機能の有効性を兼ねた構造様式が必要に成った。その一案として、多孔ケーソンに異形消波ブロックを中詰した中詰式多孔ケーソンの設計を試み、当54年度にB部80mを施工した。設計では、同種の構造物は余り施工例がないため、土木試験所の実験値を準用し、消波の諸元や波圧合力等を決定した。しかし、近年この種の特殊防波堤に対する実験研究が多く成され、その妥当性の検討が望まれている。今後より有効な消波機能と経済的な構造物を施工する上での問題点を一部指摘し検討を加えた。工事の実施に際しては、多孔ケーソン、蓋方塊は陸上で製作し、200t吊り起重機船で据付し、12月上旬に完成したものである。本報告は、今後設計水深や設計波高の増大にともなうこの種の構造物計画の一助になればと思う。
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