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 高基混成堤における環境調和機能について(第2報)

作成年度 2005年度
論文名 高基混成堤における環境調和機能について(第2報)
論文名(和訳)
論文副題 平成17年度(環-44)
発表会 平成17年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成17年度技術研究発表会
発表年月日 2006/02/23
所属研究室/機関名 著者名(英名)
松原正人
須藤賢哉
千葉不二夫
抄録
高基混成堤は独立行政法人港湾空港技術研究所および独立行政法人北海道開発土木研究所の研究成果に基づき、試験フィールド事業として函館開発建設部が森港に建設した新形式護岸である。構造上の特徴としては従来の混成堤に比べ捨石マウンドの占める割合が大きく、法勾配が緩やかになっている。マウンド上で効果的に砕波を促進させることで、特に浅海域において高い消波効果を得ることが出来る。また、こうした水深条件は水産協調をはじめとした環境調和機能を発揮することが可能と考えられる。平成15年度の水産生物生息調査に基づいて報告された第1報( 二ノ宮ら,2003)では、高基混成堤の環境調和機能を検討し、結果を以下のようにまとめた。①高基混成堤は既設護岸に比べて海藻類動物類共に出現種類数が少なかったことは、建設から経過した年数が浅いため、極相に達していないことが理由として考えられる。②高基混成堤での優占海藻類はマコンブであり、水深の浅い地点で大型の個体が多く確認された。これは法勾配が緩やかになっているため水深が浅く、光環境等の要因により良質なマコンブが生長したと考えられる。③7月調査に比べて10月調査の方が海藻類の被覆面積が低かったことは、優占種であるマコンブの末枯れおよび1年生種の流失に起因する。④高基混成堤のマコンブ被度が既設護岸に比べて高かったことは、調査時点で高基混成堤に植食動物であるウニ類が生息していないためと考えられる。本報告は平成16年度および平成17年度実施された追跡調査に基づいて、マコンブを中心とする海藻群落が持続的に形成されているか否かについて検討を行ったものである。
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