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 高耐圧ポリエチレン管の施工事例について

作成年度 2005年度
論文名 高耐圧ポリエチレン管の施工事例について
論文名(和訳)
論文副題 平成17年度(技-35)
発表会 平成17年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成17年度技術研究発表会
発表年月日 2006/02/23
所属研究室/機関名 著者名(英名)
熊谷拓実
佐々木聖彰
工藤俊隆
抄録
国営かんがい排水事業空知川右岸( 二期) 地区では、北海道上川支庁管内南部に位置する富良野市、中富良野町及び上富良野町の水田4,583haを対象に、用水路34条L=57.5kmの整備を行っている。地区内は、富良野川流域を中心に泥炭層が顕在し、軟弱な土質形状を呈しており、また、十勝岳の影響を受けた酸性河川である富良野川及びヌッカクシ富良野川が長年にわたって流入し、河川水中の硫酸塩が土壌中に浸透し蓄積された強酸性土壌となっている。このような環境下において、S46年度より行われた道営事業の既設管の一部では、鋼製、鋳鉄製など管材料の腐食により、管の修繕、補修の頻度が増加するなど、維持管理上の問題が顕在化している。本地区では、強化プラスチック複合管を主管種とし、基礎材に細粒砂利を使用するなどの方法で耐腐食性を考慮した管水路の施工を行っているが、基礎材の置き換えによる増加荷重の影響により、沈下を誘発しやすい状態となり、管水路の離脱防止や屈折破損の対策に苦慮しているところであった。このため、管水路の腐食や沈下に対する解決策の一例として、地盤の変動に追従し、耐酸性の特色を持つ、高耐圧ポリエチレン管を試験的に導入することとした。ここでは、管のたわみ量、ひずみ、沈下量等の動態観測を継続的に行っており、その結果を今後の泥炭性軟弱地盤におけるパイプライン設計の参考資料とする予定である。なお、本管水路の施工区間は現在も観測中であるため、本稿では試験内容と現在までの経過について述べ、中間報告とするものである。
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