国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 河床部流水採水装置の開発製作について

作成年度 2005年度
論文名 河床部流水採水装置の開発製作について
論文名(和訳)
論文副題 平成17年度(技-52)
発表会 平成17年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成17年度技術研究発表会
発表年月日 2006/02/23
所属研究室/機関名 著者名(英名)
白井博彰
渡邊康玄
島田友典
抄録
洪水時の河床近傍の浮遊砂濃度を知ることは、水深により浮遊砂濃度の分布が違うため、土砂輸送の把握にとって非常に重要な項目となっている。しかし、この観測は機器を洪水流に投入する必要性から、流水の抵抗を受けながらも機器を安定させるという非常に困難な作業を伴う。このため、必要性は十分に理解されているものの、実際の河川における観測データがほとんど存在しないのが現状である。北海道開発土木研究所で実施している洪水観測においても、河床部については土研式掃流砂採取器、表層部についてはバケツを用いて試料の採取を行っており、河床近傍を含めて中間層の試料採取はなされていない。このような観測を実施するために、東北大学では「mano式採水器」、市販品では「河川水採取器」などが開発されているが、これらはいずれも小型軽量で胴体に水流を利用して潜行する傾斜板を持つ構造で、潜行させるためには比較的多くの流下距離を必要とする。また流速の増大とともにロープに加わる力も増すことから、引上げるためにはウインチ等の動力が必要であり、観測機器が小型軽量であるにも関わらず観測規模として比較的大掛かりにならざるを得ない。今回、最終目的である同時多層採水装置開発への足がかりに、既存機器の構造を参考として、洪水時の河床近傍の水質を含めた浮遊砂濃度を安全かつ確実に観測するため、河床部流水採水装置の開発製作を行った。現在,試作段階ではあるがここに紹介する。
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